「釣りを始めたいけど、知らない単語が多いから、一覧が欲しい。」
「船長の言ってることを素早く理解して、魚をたくさん釣りたい。」
と思いませんか?
この記事を読めば、基礎が身につきます。
そして、あなたは効率的に情報が集められるだけでなく、戦場でのコミュニケーションもスムーズにできます。
なお、すべてを暗記する必要はなく、サラッと読むだけでも意味があります。
なぜなら、「単語がある=強調したこと」なので、読み終わる頃には釣りの全体がイメージできるからです。
(書いた人)
- 関東在住、30年の釣り経験があり、130種類以上の魚を釣ってきました。
- 現在は、仕事と子育て(小学生と幼児)をしつつ、東京湾で年間100匹~300匹釣っています。
- 小学生のときに祖父から釣りを学んでから、ほぼ毎週父にせがんで一緒に行ってました。
- 今では、遠征(一泊)の釣りも行きます。そして、エサ、ルアー、フライと様々な釣りで、岸や船から楽しんでいます。
1 船釣りのお店関係
1.1 船宿(ふねやど)
釣りするための船を出してくれる、お店のことです。
岸に小屋があって、そこで受付やレンタルなどを行った後、船乗り場まで移動します。
中には、小屋はなくて船で受付などを直接するお店もあったりします。
各船宿でホームページを公開しているので、それを検索して候補となるお店を探します。
各船宿でホームページの作りが様々なので、「サイトの見方がわからない」と感じるかもしれません。そのときは、次のページも参考にしてみてください。
→釣船のお店(船宿)のホームページの見方
1.2 釣りモノ = 対象魚
どちらも同じ意味です。
船釣りでは、船ごとに狙う魚が決められています。
船ごとに決めるので、複数の船を持っているお店は船数分の対象魚が示されたりします。
「船ごとに決まっているのはなぜ?」と思ったら良い疑問です。魚の種類によって、狙う場所や釣り方が異なるからです。
そのため、あなたが船釣りをするなら、まず「対象魚」を絞ってから利用する船宿候補を探すことになります。
具体のお店選びが知りたいなら、次のページが参考になるのではないでしょうか。
→初めてでも、船釣りなら1人で楽しめます(お店選びや準備について)
1.3 集合時間 ≠ 出船時間
集合時間は、お客さんがお店に集まる時間です。
出船時間は、船が出る時間です。
大体、集合時間は、出船時間の30分〜1時間前になっています。
なぜなら、受付や準備などがあるからです。
集合時間に間に合わないと、他のお客さんの迷惑になってしまうので、ゆとりを持って到着すると安心です。
1.4 沖上がり ≠ 帰港時間(≒ 終了時間)
沖上がりは、釣りが終わる時間で、「釣り場(沖)から帰り始めるとき」です。
帰港時間は、「船が港に着く時間」です。
終了時間がややこしくて、お店によって起き上がりと帰港時間のどちらを指すかが異なります。
あなたが終わりの時間を正確に把握する必要があるときは、「何時くらいに帰るイメージですか?」と事前に聞きます。
ただ、終了時間は天候(風)や魚のいる場所(港との距離)で前後するので、30分くらいはズレると考えておくと思ったほうが安心でしょう。
1.5 乗合(のりあい) ↔︎ 仕立て
船の予約の種類を言います。
「乗合(のりあい)」は、いわゆる相席で、一つの船を知らない人同士で乗ります。乗合船(のりあいせん)と呼ばれることもあります。
「仕立て」とは、いわゆる貸切で、1グループだけで一つの船を借りることを言います。同様に、仕立船(したてぶね)と呼ばれます。
そのため、乗合の利用が多くなります。
なお、仕立てをする場合、人数は6〜12名程度(船の規模による)が目安になります。
仕立てのメリットとして、貸し切ったグループの好きな釣りに行けるので、普段は狙えない魚を狙ったり、一日で複数の釣りを楽しめたりします。
1.6 中乗り(なかのり)
船で「乗客のサポート」を主な仕事としている人です。
中乗りさんは、初心者の方にとって頼りになる存在です。
トラブルが発生したときの対応や、釣り方に関するアドバイスを受けることができます。
ただし、中乗りさんが常に乗船しているわけではありません。
繁忙期の土日祝日だけ乗船することが多いです。
また、乗船していても一緒に釣りをしているので、他の乗客と見分けがつきにくいこともあります。
そのため、あなたが初めて船釣りに挑戦するなら、予約時に「中乗りさんは同乗しますか?」と確認しておくと安心して楽しむことができます。
一方、平日など人が少ない時は、船長さんだけでも十分に対応が可能ですので、中乗りさんが不在でも特に心配する必要はありません。
2 釣り道具関係
道具関係は、会話やレクチャーのなかで各パーツが呼ばれたりします。
例えば「〇〇を持ってください。」「〇〇に糸が絡んでいます。」など、具体的な箇所を伝える際にわかりやすくなるからです。
最初に、全体像を知っておくと後が簡単になるので、次の図を見てください。
大まかに次の4つに分けられ、それぞれの詳細をお伝えしていきます。
- 【竿 = ロッド】
- 【リール】
- 【道糸(ミチイト)】
- 【仕掛け(しかけ)】
3 【竿 = ロッド】
竿(さお)もロッドも、同じものと考えて支障はありません。
竿から、リールを外すことがでます。そのため、購入するときは、基本的に別々に買うことになります。
3.1 穂先(ほさき)
竿の先端です。
繊細な部分で、扱いに注意が必要なので、よく使われる用語です。
使用例:「穂先がブルブル震えたら、魚が来た合図」「穂先に糸が絡んでる。」「穂先をぶつけないように気をつけましょう。」など
3.2 ガイド
糸を通していくリング(輪っか)で、複数ついています。
糸がらみなどの原因になるので、たまに使われる用語です。
使用例:「ガイドに糸が絡んだ。」「根本のガイドに糸を通し忘れた。」など
3.3 グリップ
そのままの意味で、竿の持つところです。
なお、「ハンドル」というと「リールの掴むところ」となります。
3.4 竿受け
竿に取り付けるパーツです。
船宿でレンタルできる場合があり、借りると手を離した状態でも釣りができます。
ただ、あなたがたくさん釣りたいなら、手で持った方がよいでしょう。
竿を置いて放置するより、手に持って操作したり餌を頻繁に交換する方が釣れるからです。
竿受けの出番は、電動リール(自動で巻いてくれるリール)を使うような重い道具のときに活躍します。
回収時に手を離せる、絡んだときに竿から手を離して両手で対応できる、などのメリットがあります。
使用例:「竿受けに置いておくと楽だ」
4 【リール】
糸を巻く道具です。
大まかに次の2種類あります。
操作のキモになるため用語も多めです。
- ベイトリール(= 両軸リール)
- スピニングリール
ベイトリールは、メリットとして「太い糸が使いやすい、力を入れやすい」特徴があります。
一方で、デメリットとして「投げようとするとトラブルが起きやすい」です。
スピニングリールは、メリットは「投やすい」特徴があります。
デメリットは、「糸の細かな出入れがしにくい。力が入りにくい」ことです。
これを考慮すると、船釣りは「下に落とすだけで投げない。細かな水深の調整が必要」という特徴からベイトリールが主流です。
以降の説明も、船釣り用語として使われることが多い、ベイトリールを前提にお伝えしていきます。
4.1 ハンドル
糸を巻く時に、持つ取っ手の部分です。
「グリップ」というと、竿の持ち手になります。
使用例:「ハンドルを2回巻いて」
4.2 クラッチ
ベイトリールの手前にある、糸を出すためのボタンです。
釣りをしているときに、よく使われる言葉なので知っておくと安心です。
一回押すと、糸が出続けるようになります。
糸を止めるときは、ハンドルを巻きます。「カチッ」という音がしてクラッチボタンが戻り、糸が出なくなります。
使用例:「クラッチ切って、糸出して」「クラッチは出さずに、糸を張って」
4.3 スプール
糸が巻かれている部分です。
ベイトリールでは、こちらが回転して糸が出ます。
直接触って、糸の出を止めることができるので、たまに使われる単語です。
使用例:「(糸を止めて欲しいとき)スプールを押さえて」「(大物がかかったとき)糸が切れないように、スプールは抑えないようにして」
4.4 サミング(= 糸(スプール)をおさえる)
糸が出ているときに、スプールを抑えて糸の出るスピードを調整することです。
ベイトリールを使う上では必須の行為です。
なぜなら、オモリを沈めるときに、糸を押さえないとトラブルが起きやすいからです。
着底後にスプールが空転することで、スプールの糸が膨らんで絡んでしまいます。
使用例:「投入後はサミングしながら、下ろして」「潮が早いから、サミングは強めにして(*糸が潮で横に流れるのを防ぐため)」
4.5 ドラグ
糸が強く引っ張られると、切れないように糸が自動で出る機能です。
「クラッチと何が違うの?」と思ったなら、次のとおりです。
ドラグでは、完全にフリーにはならず、一定の抵抗を持ったまま、ずるずると糸が出ます。
抵抗の強さは、ネジ(ベイトリールなら、ハンドルの根本)を回すことで調整ができます。
ただし、レンタル道具なら設定済みなので、気にする必要ないです。
もし、不安なら船長に相談すると設定してくれるでしょう。
5 【道糸(ミチイト)】
リールで巻かれた糸のことを道糸と言います。
釣りでは、場所によって糸の名前を呼び分けます。
後ほどの【仕掛け】を読むと分かりますが、釣りでは様々な糸を組合せて使うからです。
また、船では、道糸として「PEライン」と呼ばれる不透明な糸を使います。
強度が高い、伸びが少ない、色分けできるなどの特徴を持つことが理由です。
一方で、種類が多く迷いやすいです。あなたが購入を検討するなら、次のページが参考になると思います。
→【船釣りの道糸】失敗すると使用不可。ラインの選び方とおすすめ商品
5.1 ノット = 結び
仕掛けなどを結ぶことをノットと言いますが、「結び方」を説明するときに使われることが多いです。
「なぜ英語で?」と思いますが、おそらく元々海外を参考にした結び方が多いからかもしれません。
使用例:「クリンチノット」「ユニノット」などの名称があります。
「どんな結び方を覚えれば良い?」と迷っている場合は、次のページも参考にしてみてください。
→糸の結び方:最初にどの結び方を覚えれば良いか迷う方へ
6 【仕掛け(しかけ)】
魚を釣るための針やオモリを、透明な糸で繋いだものです。
細かく分けると無数にありますが、船釣りでは最初に次の2つを覚えれば困らないでしょう。
- 天秤(てんびん)仕掛け
針とオモリの距離を長くできるので、餌を自然に動かしたい魚に向いています。アジ、マダイ、シロギスなど。 - 胴付き(どうつき)仕掛け
針が地面から離れているので、根掛かりしやすい場所で使われます。カサゴ、カワハギなど。
6.1 針ス(ハリス) ≒ 幹糸(ミキイト) ≒ 枝ス(エダス)
仕掛けに使われる糸のことです。
魚に気づかれにくいように、透明な糸が使われます。
覚えることは必須ではないですが、たまに聞くフレーズです。
使用例:「幹糸太い方が安心」「ハリスが太くても、魚は食う」「ミキイトは何号※使っている?」
※糸の太さは”号数”という単位で表します。
6.2 針、フック
釣りでは、魚の口に合わせて様々な形状、大きさの針が使用されます。
ちなみに、大きさだけでなく形状も多くの種類があります。
そのため、最初は専用の仕掛けを使った方が釣れやすいです。
6.3 オモリ ≒ ビシ = カゴ
釣りによって様々な形状や機能があります。
シンプルな鉛の塊だけでなく、オモリと撒き餌を入れるカゴが一体になったものもあります。
そのため、同じものでもあるにもかかわらず、「オモリ、ビシ、カゴ」と人によって呼び方が違うので、知らないと混乱しやすいです。
(ビシカゴ、ビシオモリと呼ぶ人もいるので、)
6.4 テンビン
水の中で、糸(道糸とハリス)が絡まないようにするための道具です。
針金のような形です。
向きが決まっているので、注意が必要です。
画像の通り、短い方に道糸を、長い方に仕掛けをつけます。
6.5 サルカン ≒ スナップ
糸と天秤、仕掛けをつなげるスナップです。
糸が捻れないように、くるくるとフリーで回転できるようになっています。
船釣りでは、直結びより、スナップを使用してパーツが取り外せるようにしておくと便利です。
なぜなら、糸が絡んだときに、各パーツを外して対応することで簡単に解けるからです。
細かな話をすると、サルカンは回るパーツ、スナップな外せるパーツのことで、それを組合せたものです。
船釣りでは使い分けるほとんどないので、あなたが知らなくて困ることはないでしょう。
7 【 エサ】
針に付ける餌だけでなく、集魚用の撒き餌もあります。
7.1 撒きエサ(まきえさ) = コマセ
上記のビシ(カゴ)に入れる餌です。
狙う魚に応じて種類や使用の有無が変わります。
アジ釣ならイワシのミンチ、タイやイサキなどではオキアミというエビに似たものを使います。
撒き餌を使わない釣りも多く、東京湾ならシロギス、タチウオ、カワハギ、アマダイなどは使いません。
7.2 付け餌(つけえ)
多くの人がイメージする、針につける餌のことです。
代表的なものは次のとおりです。
- オキアミ:小さなエビの形をしたもので、いろいろな魚に使用
- アカタン:イカを赤く染めたもので、アジなどで使用
- 切り身:サバなどを柵切りにしたもので、タチウオやカサゴなどに使用
- 虫餌:ゴカイやイソメなどニョロニョロした虫、シロギスやイシモチなどで使用。
なお、虫餌はテレビなので扱われるので有名ですが、船釣りでは使う釣りの種類は少ないです。
一方で、虫餌の釣りは釣れやすい魚が多いので、初心者ほど使うことが多いかもしれません。
釣りに行くけど避けたいなら、まずはアジ釣りをしましょう。
8 操作関係
「魚を釣るには待つのみ」と思っていないでしょうか。
あなたも始めてみると気がつきますが、餌を頻繁に交換したり、魚が食べたくなるようなエサの動きを演出することが魚を釣るコツです。
違いが分かってくるとますます楽しくなり、そして、魚の釣れる数も増やせます。
もし、釣り方の違いによる差が気になるなら、次のページも参考にしてみてください。
→船のライトアジの釣り方:まわりと差が出る理由とは(上達を楽しむ)
8.1 底(そこ)をとる
オモリを海底まで沈めた後、わずかに持ち上げて地面スレスレに浮かした状態にすることです。
簡単そうですが、糸は着底後も出続けるので、糸が出るスピードの変化を見て判断するため、慣れないと難しいです。
単純ながらとても大切なテクニックになります。
なぜなら、多くの魚では底近くで糸を張って待つので、着底が分からないとそこ付近が狙えません。
例えば、アジ釣りでは、底から3m付近を狙うこととなりますが、着底が分からないと正確に3m上げることができなくなります。
8.1 棚(たな)をとる
魚がいる水深に、仕掛けを留めることです。
「棚」とは、魚がいる深さのことをいいます。
釣り開始時に、船長から「タナは水深◯mです」とアナウンスがあります。
糸に1mごとにマーカーがあるので、それを見ながら水深を測ります。
なお、底に住む魚(カサゴやシロギスなど)を狙う場合は、タナ = ソコをとるになります。
8.2 シャクる、シャクって
竿を素早く上に振り上げることです。
ビシに入った撒き餌を撒くときや、魚にアピールするために行います。
例えば、アジ釣りでは「底をとったらリールを4回転巻く。そこで2回シャクって、再び2回転リールを巻いて、最後に1回シャクって待つ」などのように操作します。
8.3 アタリ
魚が餌を咥えて、糸を引っ張ることです。
口に咥えた瞬間に振動がくるので、あなたがそれを察知できると釣れる確率を大きく上げられます。
なぜなら、魚は口に咥えた後でも警戒しているので、危険を感じるとすぐに吐き出します。
そこで、咥えた瞬間に次の「あわせ」をすることで、針に掛けられるからです。
8.4 あわせ
魚が咥えた(アタリがあった)ときに、糸を引っ張ることを言います。
基本的には、竿を上に持ちて糸を引いて魚を針掛かりさせます。
釣りをしててて、まわりから「合わせて!合わせて!」と言われたら、竿を10〜30cmほど上に振り上げましょう。
一瞬のチャンスなので周りも焦って指示を出し混乱する方をたまに見かけますが、あなたは知ったのでもう大丈夫です。
ちなみに、合わせ方は「素早く動かした方が良い」や「ゆっくり引っ張った方が良い」など状況で変わり、奥深いです。
あなたが「差があるの?」と感じたらな、次のページも参考にしてみてください。
→「釣り方」の「アワセ」の重要性。同じに見えても差がでる話
8.5 きく
竿をゆっくり上に動かして、糸を張ることで、魚のアタリを確かめることを言います。
例えば、「魚が餌を咥えけど動かないとき」は違和感を感じるけど確信が持てないので、「きく」操作をして魚がいないか確かめます。
例えば、「魚が付いている(= 掛かっている)か、きいてみて」と言わレルことがあります。
8.6 誘う(さそう)、誘い
餌を動かして、魚が食いつくようにアピールすることです。
ゆっくり落としたり上げたりします。魚によっては細かく揺さぶったりもします。
警戒して逃げることもありますが、興味を持って食べることもあるため、あなたもいろいろ試してみると楽しいうえに上達も早いです。
8.7 回収する = あげる
「回収」も「あげる」も同じ意味です。
投入済みの仕掛けを、船に取り込むことです。
船が移動するタイミングで、船長から「上げておいてください」などのアナウンスがあります。
釣り船は、魚がいるところで釣りをしますが、泳いで行っていなくなってしまうことがあります。
その際には、船が移動するため全員仕掛けを回収しておく必要があります。
そのまま移動すると、仕掛けに強烈な水圧が掛かるので、糸が全部出てしまうなどのトラブルになります。
8.8 落として(投入する)
船の移動後、「釣りを開始して良い」という合図です。
停泊後に、船長から「おとして」とアナウンスがあります。
ただ単に、「どうぞ」とアナウンスされることもあります。
あなたが初めてで自信がなければ、周りの人たちが釣りを開始したのを見てから始めば安心です。
8.9 おまつり
隣の人と、仕掛けが水中で絡むことを言います。
釣りが初めてだと、多くの人が心配することの一つなのではないでしょうか。
一方で、対策を知るだけでかなり避けられます。
あなたも心配なら、次のページが参考になると思います。
→釣りのおまつりの原因7つと、トラブルの避け方
ちなみに、自分の仕掛けが絡むことは手前まつりと言います。
こちらの対策記事もあるので、合わせて読むと安心でしょう。
→船釣りで、糸がらみを防ぐ7つの方法
9 船の設備
9.1 みよし/とも
船の前を「みよし」、後ろを「とも」と言います。
「知らないと不便かも」と思うかも知れませんが、平気です。
最近は、「船の前」とか前後で言ってくれることが多い印象です。
9.2 席(釣り座)
船では、それぞれ席が割り当てられます。
それを「釣り座」などとよび、一日その場所で釣ることになります。
決め方は船宿によって異なりますが、「初心者です」といえば、船長や中乗りさんが対応しやすい場所に配置してくれることが多いです。
なお、もしあなたが複数で行くなら、予約時に「グループで隣同士をお願いします」と伝えると配慮してもらえます。
9.3 四隅(よすみ)
釣り座のうち、前方の左右、後方左右の4席のことを言います。
船宿のサイトなどを見ていると、たまに見かける用語です。
また、当日も「四隅が空いてるけど、希望する?」と尋ねられることがあります。
絡みにくいなどのメリットがあるので慣れたら快適ですが、船長から離れた席になるので初心者なら相談して決めた方が良いと思います。
10 魚関係
10.1 かた(型)
魚の大きさのことです。
大きい魚は「かたが良い」、「かたもの」と呼ばれたりします。
10.2 げどう(外道)
狙い以外の魚が釣れたときに、その魚を外道と呼んだりします。
「外道が釣れた」と言ったりしますが、狙った魚よりも高級な魚のこともあります。
あくまで、愛称というイメージです。
10.3 雑魚(ざこ)
小さい魚のことを、呼んだりします。
こちらも、こう呼ばれながら意外と美味しい魚もいます。
名称に惑わされず、あなたの好みで持ち帰りやリリースを判断した方が楽しめるでしょう。
10.4 ボウズ(坊主) = ホゲ
釣りの終了時に、何も魚が釣れていないことを表します。
今も昔もボウズはよく使われますが、最近「ほげる」という呼び方もも増えてきた印象です。
ちなみに、船のホームページでは、「カタを見ず」ということもあります。
なんとなく、船長として魚を釣らせてあげれなかったという悔しい思いが込められているように感じます。
まとめ
覚えていなくても不安になる必要はありません。
お店の人は、初心者対応に慣れているので、聞き返せば丁寧に言い直してくれます。
再掲ですが、船釣りにチャレンジしたいと思ったら、次のページが参考になります。
→(再掲)初めてでも、船釣りなら1人で楽しめます(お店選びや準備について)