③ 「釣り方」の「アワセ」の重要性。同じに見えても差がでる話

2_船釣りへの挑戦

 釣りをすると、魚が来た時に「アワセ」をするように言われます。
 初めての釣りで、いきなり言われて意味がわからなかった経験をされた方も少なくないと思います

 食いついた魚を針掛かりさせるための行為で、最初のイメージは、「魚が引っ張るのを感じたら、竿を上げて、針を引っ張る」で構わないです。

 ただ、実は奥深くて、魚を多く掛けるためのテクニックがあります。
 知って釣りをすると楽しさが増えると思います。

 この記事では、アワセの必要性やテクニックについて解説していきます。

 なお、こちらは、下記のシリーズ記事のうちの一つとなります。
 ②の続きとして、船のアジ釣りをベースに解説していきます。

 1 「アワセ」に関係する要素の色々

 魚が針を咥えている時に針を引くことで、口にしっかり掛かります。
 それにより、外れにくくなります。

 魚の種類によって、口の特徴は大きく違うため、アワセに必要な力やタイミングが異なります。
 なお、魚種ごとの口の特徴の違いや、それによる釣り方への影響に関して、次のページで解説しています。併せてご参照ください。
 →【コラム】魚種毎の口の特徴と、食べ方(捕食)の違い

 加えて、同じ魚の種類であっても、日によって餌の食べ方が異なるため、アワセるタイミングや力が若干異なります。

 更に言いますと、釣り方の操作方法によっても、魚の餌の食い方が変わるため、それによってもアワセが変わります。

 実際には、アワセるためのアタリの察知する方法が大切です。

 以下で、詳細を記載していきます。

2 アジの特徴とアワセの必要性について

 アジの口の特徴は、基本的には薄く柔らかいけれど、上顎だけ硬いです。

 薄いところに掛かった時にアワセると切れてしまって釣れないことがあります。
 そのため、「口が薄く柔らかいため、アワセなくて良い」と言われることもあるほどです。

 一方で、「アワセることで上顎に刺すことを狙う」という方もいます。

 どちらも正解ですが、それぞれ理由は次のとおりです。

2.1 「口が薄く柔らかいため、アワセない」メリット

 釣りを始めたばっかりで、魚が来た瞬間が分からない場合は、アワセない方が良いです。
 それでも勝手に掛かることも珍しくありません。

 ただ、その場合は大抵柔らかいところに掛かっています。
 その状態でアワセると切れる確率が上がるだけになるため、それよりはゆっくり上げてきた方が良いという考え方です。

2.2 「アワセることで、上顎(硬いところ)に刺す」メリット

 結論としては、慣れてきたら基本的にはアワセた方が良いです。

 理由は、基本的に針先は上を向いているため、針に食いついた瞬間に引っ張れば、上顎に掛かる可能性が高くなるからです。
 硬いとこに刺されば、巻き上げている時に逃げる確率がとても低くなります。

 加えて、口に入れても吐き出される場合でも掛けられます。

 魚はなんでも食べるイメージですが、実際は、咥えたものを吐き出す習性があります。
  →【コラム】魚が餌を吐き出すプロの理由

 また、大物ほど警戒心が高く吐き出す傾向があるため、アワセれば大きな魚が釣れることにつながります。
 実際に大物ほど、アタリが小さかったり、食べ方静かな傾向があります。

 ちなみに、同じアジの群れでもここの性格は異なります。
 釣れている場合でも、水中では何匹か吐き出された後に、一部の飲み込む個体が勝手に掛かっています。
 そのため、吐き出す個体も釣れれば、釣れる数は増えます。

3 更に上達を目指して(工夫の余地) 

 日によって、魚の食い方も異なります。
 一気に飲みこむ場合もありますが、口先だけでついばむことも多いです。
 また、その際も食べた後に泳いでいくのか、その場で止まるかも異なります。

 この違いのせいか、アワセの方法として「瞬時に短くアワセる」、「ゆっくりと負荷をかけるようにアワセ(「聞きアワセ」といいます。)」などで掛かり方が変わります。

 このためには、アタリがあっても焦らないことや、竿の操作への慣れが必要です。

 結局は、体験しないと分かりにくいです。
 慣れてきたらアワセのタイミングを変えてみたり、スピードを変えてみると針掛かりする確率が少し変わるため、その変化を感じながら釣りをすると楽しいです。

 ワセの時の竿の操作は、竿先を上げるよりは、根本を手ごとスライドさせる方がしっかり針が刺ささります。
 これは、竿の作りを見ると分かりますが、竿先は細いため上げても竿が曲がるだけで、根本は太いためスライドさせると仕掛け全体が動きます。
 そのため、基本的には根本を動かすことが重要です。 

魚の気分や個性

 毎日、全く同じ釣り方で、同じように釣れるとは限らないです。

 魚も人と同じく動物のため、気分、体調、個性があるようで、その影響で、日や時間帯で餌の食べ方が変わります。
 周りの人(魚)が食べていると自分もお腹が空くのは魚も同じで、撒き餌(コマセ)はその習性を利用したものです。
 これに加えて、仕掛けの深さ、餌の巻き方、誘い方などを変えることで、その時の魚の気分にあった釣り方をすると、更に釣れます。
 (本記事トップで紹介しているシリーズでその具体を解説していいます。)

 また、同じ魚の種類でも、個性があります。
 例えば、大物は、周辺(魚が薄いところ)で様子を見ていることが多いです。
 逆に言うと、この様な個性を持ったからこそ釣られずに、大きくなったとも言えます。
 ちなみに、この魚は王道から少し外れた方法で釣れやすく、これがビギナーズラックが発生する理由ともなります。(上手い人の中には、意識的に外して狙う場合もあります。)

3.1 アジビシ釣りでアタリを出す操作

 アワセの動作以前に、アタリが出るようにする操作も非常に大切です。

 例えば、アタリが出る瞬間に糸が緩んでいるとアタリが分かりにくいです。
 また、竿の角度によっても感度が変わってきます。(竿や潮流、好みによって変わりますが、最初は、竿と糸が直角になるように持つことが基本です。)

 些細な違いの様ですが、大きく変わってきます。

 例えば、船のアジビシ釣りの場合、次のように操作することで、アタリが取りやすくなる様にします。

《ビシアジ釣りで、アタリを出す操作の具体》

  • 魚が掛かるのを待つ姿勢時の「竿を止める位置」を想定して、「竿を上げ始める位置」を決めることが大切です。
  • 「竿を止める位置」は、水平(アナログ時計で3時の角度)か、少し下くらいが楽です。
  • それを前提とすると、「竿を上げ始める位置」は、下方45度より下(同5時くらいの角度)からとします。
  • 実際にやると、ほとんど振り幅がなく感じると思います。
    そのため、感覚的には、振り上げるというより、下の型から、水平の型へ、ビシッと出来るだけ素早く変更するイメージです(竿も根本付近が曲がります)。
  • この状態で待つと、糸のたるみが少なくできます。
  • (補足)瞬発的な強い力がいるため、ある程度竿を振るのに慣れてから出ないと、上手く力が入れないと思います。
  • ここまでのイメージは次の図の通りです。
【解説図】竿の振りとハリスの張りの関係

 3.2 さらなる上達:しっかり、食わせる意識

 一方で、アジが針を食べやすいように敢えて弛みを作る場合があります。

 理由として、糸が張っていると、アタリはわかる一方で、アジが食べようとした時に口の中に入りにくいデメリットもあります。

 アジの口の構造は、周りの水と一緒に餌を吸い込める形になっており、浮遊性のプランクトンなどを食べている時は吸引力は弱いです。(雑食で、小魚などを襲う場合は、吸引も飲み込みも強い。)

 吸引が弱い時には、弛みがあることで口のなかにしっかり入ります。
 そのため、常に糸を張れば良いわけではなく、その日のアジの食べ方によって使い分けが必要となってきます。

 実際の釣りでは、まずはアタリを感じるように糸を張り、それで掛けれれば早いです。
 しかし、アタリがあるのに魚が掛からない場合は少し弛むまるといった使い分けが必要です。 

4 まとめ

 この記事では、船のアジ釣りを例に、アタリについて解説してきました。

 アタリは、魚を釣り上げるための大きなチャンスのため、モノにできると釣果に直結します。

 また、工夫して掛かった瞬間の嬉しさは格別のため、ぜひアワセを意識して、釣りを楽しんでいただけると幸いです。

※参考

 本ブログでは、釣りを趣味として深めていきたい方や経験者向けに、釣り方毎の詳細や、釣具紹介等を掲載していく予定ですので、ご覧ください。
 →本サイト全体の目次

 また、船釣りにチャレンジするための情報をまとめたカテゴリーページはこちらです。
3_船釣りへの挑戦

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