この記事では、初心者から上達後の変化について記載しています。
なお、上達を感じるのは、一つの大きな楽しい要素と思います。
(解けなかった問題が解けたり、ゲームのレベルアップと同じ。)
最初の項目では、具体的な考え方の変化を例に記載していきます。
一方で、実際は趣味の世界なので、何を上達とするかも自由です。
次の項目では、様々な上達について解説していきます。
「釣り方」に関して、下記のシリーズで解説しており、その一部となるため合わせてご覧ください。
1 上達に伴う、工夫の変化
上記のシリーズでは、釣り方の工夫について解説してきました。
上手い人は、操作が細かくできるだけでなく、魚や仕掛けの状態を把握しながら釣りをしています。
加えて、日毎で変化していく状況に合わせて釣りができます。
また、魚や環境は時間帯でも変化していくため、それに適応させるまでのスピードも速いです。
1.1 具体的な初心者と上達後の状況把握の違い
船のアジ釣り(ライトアジ)を例にすると次のとおりです。
初心者なら、「オモリが底についたらリールを4回転巻いて竿を振ってコマセをだす。その後、2回転巻き、改めて竿を振り待つ。引っ張られてたら巻く。」という精度です。
上手くなると、「水深が底から2.5〜2.7m間が大きめの魚の喰いが良い。コマセ餌の巻き方は、薄く長く撒いた方が早く魚が集まる。止めている間はゆっくり引っ張るよりも、竿先を上下にゆすって針が落ちる瞬間がある方が良い」など、精度が細かくなります。
大きな違いは初心者は「道具の操作視点」、上達後は「魚の状況視点」となります。
細かに操作できることが重要なのではなく、釣れる要素を把握していることがキモで、どちらでも釣れますが、後者の方が安定して、早いペースで釣れます。
1.2 精度が細かい状況把握になるプロセス
正直なところ、細かい必要があるとは思いません。
最初から答えを知っているわけではないため、実際には試行錯誤が必要で、その結果として細かくなる場合があります。
例えば、最初は「底から3m狙い」とした場合でも、一投ごとに上下にズラして食いつくまでの時間や、魚の大きさの変化がないか試します。
大切なことは、釣れても釣れなくても最初は少しずつ変えることで、その変化を確認することです。
それにより、例えば「2.5mくらいになると釣れないから、繊細な操作が必要。」とか「今日は2.8mくらいの30〜40cm程度の狭い範囲だと大きめの鯵が狙える」などが把握できます。
逆に「底から2〜5mの範囲ならどこでもすぐ食う」という場合も珍しくなく、その場合は精度より投入スピードを意識したり、多点掛け(複数の針に掛ける)を狙ったりします。
自分の最初の状態を把握し、その変化も正確に認識しながらやることが必須で、結果的に自然と精度が細かくなります。
1.3 操作の組み合わせの要素
一つ一つの操作だけでなく、操作の組み合わせることで、釣れる確率はさらに上がります。
例えば、釣っている場所のアジの状況として
「①底2m、②餌が薄い場所、③ゆっくり上がる餌」で釣れる場合に、
自分は、
「①底3m、②餌が薄い場所、③ゆっくり下がる餌」で行う場合に、
②だけが、釣れる要素を満たしています。
この場合に、全く釣れないことはないですが、全部当て嵌ればもっと早く釣れます。
現実では、正解は不明なので、上記の場合に①②③のどれ変えるのか?どの程度変えるのか?を試していきます。
当然、②を変えて釣れなくなり、元の組み合わせに戻す場合もあります。
①を4mにしたら逆にあまり釣れなくなった。③下げなくしたら釣れるの早くなった。など、試行錯誤を行なっています。
この様に、変える要素を知って、変化させられるのも技術の一つです。
上記はあくまで例ですが、実際には多くの要素があります。
人によっても様々で、中にはおまじないに感じる要素もあるなど、多種多様で楽しみの一つです。
1.4 流動的な要素で更に楽しく
実際、波で船は上下しますし、海流もあるため操作は一定でも、海中で同じとは限らないです。
状況を把握したつもりで釣れていても、海中では違いことも珍しくないと思います。
考えて釣れたと言う経験が楽しいため、個人的には趣味としてそれでも良いと思っています。
むしろ、正確に把握することも一つの上達として楽しめば良いと思います。
2 自分の世界観で楽しむ
上記では、初心者から上達する際の、変化について記載してきました。
とはいえ、趣旨としては、「上手くなって、”工夫の種類”を知って、実践して魚が釣れて嬉しい」体験に繋がって欲しい思いから記載しています。
また、「数が釣れること」以外にも、上達はあると感じています。
例えば、「一度に二匹釣る」「初めての魚を釣り求める」「友達に釣ってもらう」「魚を上手に締めて美味しく食べる」「特定の方法(例:餌無し)で釣る」など様々な上達の目標があると考えています。
極端に言えば「良い写真を取る」「自然の中でお弁当を楽しむ」など、魚から離れても良いと思います。
この様に、実際にはどちらの楽しみもできると、趣味の釣りとして幅が広く、良い時間が過ごせると感じています。
”こうしなきゃ”ではなく、”こうしたらどうなんだろう”という視点で見ていただけると幸いです。
ちなみに、個人的に体験してきた釣りをきっかけに楽しめることは下記ページでまとめているため、興味がありました合わせてご覧ください。
→釣りをきっかけに、楽しめること(自然、食、運動、写真撮影など)
3 まとめ
この記事では、上達するための考え方と、それを楽しむことについて記載してきました。
個人的に、最も大切なことは「釣りを楽しむこと」と感じています。
本ページでは、そのうち「考える釣ると楽しい」ということを伝えたく、色々と記載いたしました。
それ以外の上達も含めて、楽しむための材料になれば幸いです。
※参考
本ブログでは、釣りを趣味として深めていきたい方や経験者向けに、釣り方毎の詳細や、釣具紹介等を掲載していく予定ですので、ご覧ください。
→本サイト全体の目次
また、船釣りにチャレンジするための情報をまとめたカテゴリーページはこちらです。
→3_船釣りへの挑戦