東京や神奈川にお住まいの方で、水族館や動物園で生き物を観察するのが好きな方に、新たな体験としてタチウオ釣りをお勧めします。
タチウオ、別名サーベルフィッシュは、その刀のような形状と筋肉質な体、さらに光の加減でヒレが薄く虹色に輝く美しい魚です。
見た目だけで強くお勧めしたいですが、合わせて味もとても良いです。
タチウオの釣り場は東京湾の多くの地域にあり、都心からもアクセスが容易です。
本ページでは、タチウオ釣りに初めて挑戦する方のために、「釣りやすさ」「美味しさ」「楽しさ」を詳細に解説します。
1 初めてのチャレンジする方へ
タチウオは群れを成す魚で、特に夏になると餌を積極的に食べるため、数が釣れやすくなります。
また、タチウオは高級魚で、サイズも大きく、味も非常に美味しいため、釣った後の食事も楽しみの一つです。
釣りそのものも楽しく、餌を動かして釣るテクニックを駆使すれば、釣れる魚の種類も変わります。そのため、テクニカルな楽しさもあります。
釣りの餌というと虫をイメージする方もいるかと思いますが、タチウオの場合は虫は使用せずに魚の切り身を使いますので、虫が苦手でも気兼ねなくチャレンジできます。
1.1 地域や場所
東京湾(東京都や神奈川、千葉県)では、多くの船宿がタチウオの船釣りを提供しています。
タチウオを狙う釣り方は多種多様ですが、初心者の方には「天秤(てんびん)タチウオ」という名前で出船している船宿がおすすめです。
例えば「お住まいの地域名 天秤タチウオ 船釣り」とインターネットで検索すれば、複数の選択肢が見つかると思います。
なお、同じタチウオ狙いでも、「テンヤタチウオ」や「ルアータチウオ」と呼ばれる異なる釣り方のものが検索結果に出る場合がありますが、初めての方は「天秤タチウオ」が選べる船に乗ることをおすすめします。
天秤タチウオは、他の釣り方に比べて、道具が用意しやすく比較的釣りやすいです。
なお、釣り方が天秤かどうかは、船宿のウェブサイトにおいて天秤タチウオについての記載があれば出船していると判断でき、念のため予約時に「天秤タチウオ船でしょうか」と尋ねれば安心です。
なお、初めての船釣りの段取りの詳細は、次のリンク「初めて船釣りのための段取り」に記載しているため、合わせてご覧ください
1.2 天秤タチウオの船釣りの面白さと釣り環境
タチウオの船釣りの魅力は、普段出会えない生きたタチウオと出会えること、そして、その大きさから引き出される力強さです。
竿を上下に動かしながら餌を動かし、タチウオを誘いながら釣るのも楽しい部分となります。
釣る場所は水深が深い場合があります。
初めての方はレンタルで電動リールを利用すると安心です。
1.3 釣れやすさ
タチウオは群れているため、比較的釣りやすい魚です。
しかし、餌を食べさせてから針に掛けるまでの操作には技術が必要で、上達するほど多くの魚が釣れる楽しさを感じられます。
人気のある釣りのため、休日は混雑しやすく、釣り具の取り扱いに慣れるためにも、まずはアジ釣りなどで練習してから行くことをお勧めします。
初めてでも挑戦したい場合は、可能であれば平日の空いている日に行けると理想的です。
ホームページで、初心者でも行きやすそうな船宿を選んで、電話予約の際には「初心者でも問題ないか」と尋ねながら、お店を決めると良いです。
1.4 最適な釣り時期
タチウオは一年中釣ることが可能ですが、特に活性が高まる夏から秋の暖かい時期がメインシーズンです。
真夏はタチウオの食いつきが良く、また水深も浅いため、楽しむのに最適な時期です。
1.5 クーラーの大きさ
タチウオは細長く大きな魚ですので、クーラーボックスは少なくとも25リットル程度のものが望ましいです。
お勧めの製品は、次のページ「
なお、初めての船釣りの段取りの詳細は、次のリンク「釣り用クーラーボックスの選び方【サイズと失敗しないポイント5つ】」に記載しているため、合わせてご覧ください。
」にて紹介しています。購入にあたって迷われている方は併せてご覧ください。
1.6 必要な道具
電動リールが便利ですが価格が高いため、レンタルが基本的にはおすすめです。
夏にタチウオが浅い場所にいる時は、手巻きリールでも十分です。
時期によって異なるため、船宿に予約をするときに、「初心者で、電動リールのレンタルを検討しているが、手巻きでも問題ないか。」と確認すると、おすすめのものを紹介してもらえます。
また、汎用竿(当ブログお勧めは、全長約1.8m、錘負荷20〜80号、調子7:3)があれば、それを使用することも可能です。
予約時に船宿に自分が持っている道具を利用できるかを確認し、難しいと言われた場合は船宿でレンタルすると良いでしょう。
(なお、電動リールだけレンタルして、自分の竿を使用するということもできます。)
道具を船宿に確認する際には、「錘負荷」「長さ」「調子」の竿の情報と、「号数」のリールの情報を伝えるとスムーズです。
なお、上記の釣竿の選択理由や詳細については、次のページ「船釣りを始めて、竿・リールを揃えたい方へ」で詳しく説明しおりますので、合わせてご覧ください。
1.7 エサと仕掛け
タチウオの天秤釣りでは、魚の切り身がエサとして使用されます。
仕掛けはオモリと天秤と一本針というシンプルなもので、船宿ではレンタルや消耗品の購入が可能な場合がほとんどです。
1.8 注意点
タチウオは美しい魚ですが、口には鋭い歯があります。
魚の扱いが不慣れなうちは、タオルを必ず持参し、滑らないように頭に被せてから掴むと針が外しやすいです。
また、夏の暑い時期に釣りに行く場合は、飲み物は少なくとも2リットル以上持って行くことを忘れないでください。
2 タチウオのおすすめの料理と相性の良いお酒
タチウオは高級魚で、スーパーマーケットでもよく見かけます。
しかし、新鮮なタチウオの刺身はあまり市販されておらず、実はその美味しさは他の高級魚を凌ぐレベルです。
脂がのっていて旨味が強く、プリプリとした食感が、ビールと非常によく合います。
また、皮目に切れ目を入れて炙ると、油が焼けて刺身とは違った風味を楽しむことができます。
これは夏の冷たいお酒との相性も抜群です。
タチウオはバターやオリーブオイルとも相性が良く、パン粉をまぶしてソテーすると、魚自身の油とともに美味しく焼けます。
ビールに加えて、ワインとも良く合います。
白ワインだけでなく、味付け次第で赤ワインともよく合います。
なお、刺身にしたタチウオを少し醤油につけておき、暖かいご飯の上に乗せて、卵と胡麻油をかけてもとても美味しいです。
捌いたタチウオを市販の鰻のタレで焼くと、その脂質と身質が鰻をイメージさせる美味しさを楽しむことができます(鰻とは違いますが、とても美味しいです)。
これはどんぶりにしても美味しいし、焼酎や日本酒ともよく合います。
3 まとめ
これがタチウオの船釣りに挑戦する際の基本情報です。
繰り返しとなりますが、美味しさと見た目の美しさは、身近ながら非日常感を味わえますので、釣りに慣れてきたらぜひ挑戦してみてください。
※ 参考
本ブログでは、釣りを趣味として深めていきたい方や経験者向けに、釣り方毎の詳細や、釣具紹介等を掲載していく予定ですので、詳しくは本サイト全体の目次をご覧ください。
また、船釣りにチャレンジするための情報をまとめたカテゴリーページはこちら「船釣りへの挑戦」となりますので、合わせてご覧ください。