釣糸の種類③:フロロ・ナイロン。似て非なる性質の使い分け

1_釣りを始める。

 本記事では、フロロラインとナイロンラインについて、記載していきます。

 フロロとナイロンの見た目はどちらもほぼ同じで、初心者のうちは使い分けるに必要性に疑問を持つと思います。
 加えて、それぞれの中にも多くの製品があり、どんな違いがあるのか気になる方も多いと思います。
 私自身、色々と使用してきましたが、実際に使うと使用感の差は大きいです。
 経験してきた中での使い分け等を記載していくため、参考になれば幸いです。

 なお、釣り糸に関しての連載は次のとおりです。

釣り糸の種類①:ライン(釣り糸)の種類解説と、特徴を活かした使用

釣り糸の種類②:PEライン編。マーカーやコーティングの有無の使い分け

1 フロロライン編

 フロロラインは、利用する場面が多いです。
 そのため、商品としても「ミチイト用」「リーダー用」「船用」「岸餌釣り用」「〇〇魚用」等と記載されていることも多いです。
 ただ、個人的には、何用かというのはほとんど気にすることがないです。

 理由として、同じ用途同士でも商品が異なれば質が異なる場合も多く、あまり目安にならないからです。

 特にフロロラインは高価なものが多いため、出来るだけリーズナブルなもので、硬さ(しなやかさ)、耐久性のバランスを考慮して、状況に応じて選択してます。
 そのため、同じ太さでも複数の製品を使用することが多いです。

 使い分けは次のとおりです。

1.1 ミチイトとしてのフロロラインの選択方法

 フロロの特徴として張りと感度があります。
 しかし、張りがあるほど感度が良い傾向がありますが、張りが強すぎるとリールから糸が溢れるなどのトラブルの原因にもなります。

 そのため、フロロラインの中でも、「しなやかさ」を売りにしたものと、「張り」を売りにしたもので分かれます。

 これについては、どちらが良い悪いではなく、適所適材となります。

 「しなやかさ」は、トラブルが少なくミチイトとしても使いやすいラインです。
 一方で、伸びやすくなるため、感度が下がったり、擦れへの強度が下がるなど、フロロラインの良い特徴も少なくなる傾向があります。

 「張り」が強いと、感度が上がり、擦れにも強くなり、ルアー釣りなどでキビキビと操作がしやすいです。
 一方で、糸グセがついてトラブルになるなどのデメリットがあります。

 なお、しなやかで強いのもありますが、高価になる傾向があり、長さが必要なミチイトとして使用はコストが掛かります。

 フロロラインをミチイトとして利用する場面は、湖のルアー釣り、海の軽いルアーの釣り(メバル)等でが多いです。

 個人的に、淡水のルアーではフロロラインをミチイトとして利用することが多いです。
 その際は、コスパを優先した300m巻きの製品が多く、結果的に「しなやかさ」を売りにした製品になる事が多いです。
 理由として、高価なものは耐久性は高いのですが勿体なくて長く使ってしまいやすく、それよりは安い糸を1〜2回の使用で変える方が安定して強度が出ると考えているからです。

 高価な製品の方が性能的に高いのは確かなため、大切な場面のみで使用しています。

1.2 リーダーとしてのフロロラインの選択方法

 リーダー用として売られている製品も多いですが、個人的には、ミチイト用やハリス用として売られているものを使用しています。

 理由として、リーダー用として売られているものは長さも短く、コスパが低いものが多いと感じるからです。

 なお、専用でない製品でも支障を感じたことがなく、かつ種類が多くて選びやすいからです。
 選ぶ際は、船の餌釣りのリーダー等で、糸が太くても影響が少ない場合は安い製品(ミチイト用など)で太めを選びます。
 ルアー用で、魚のサイズが大きいけれど細いラインを使いたい場合は高価な耐久性の高いラインを選択しています。

1.3 餌釣り用ハリスとしてのフロロラインの選択方法

 色々な製品が出ており、製品毎の「しなやかさ・張り」「コスパ」「強度」等を意識しながらで使い分けています。

 なお、船用ハリスや、ウキ釣り用ハリスなどもありますが、特に気にせず使用しており、結果的に船用ハリスの使用が多くなっています。
 なお、リーダーにも同じ製品を流用しています。

1.4 具体の商品(フロロライン)の使用例の紹介

 最初は使わないとわからないため、最初は、評判とコスパで選んでいます。
 使用してきた結果、次の商品を選択することが多いです。

  • クレハ シーガー フロロマイスター 300m
    →【コスパ最優先】管理釣場等淡水用のミチイト、船釣りハリス アジ等小物(2号以上)
  • サンライン アジーロ船ハリス 100m
    →【コストと少し機能】船釣りハリス アジ等小物(2号未満)、岸の餌釣りハリス
  • シーガー R18フロロリミテッド 100m
    →【機能優先】ミチイトとして高品質のフロロラインを使用したい時に使用。
  • ダイヤフィッシング ジョイナー船ハリスⅡ 100m
    →【機能とコスパ】4号以上のリーダー、船釣りハリス全般。
  • サンライン トルネード Vハード 100m
    →【機能優先】4号未満のリーダー、船釣りハリス全般。
  • クレハ シーガー グランドマックスFX 60m
    →【強度と機能】細い糸で大物を狙うときや、離島の餌釣り等。高価なため滅多に使えません。。

2 ナイロンライン編

 ナイロンラインもフロロラインと同様に利用される場面が多いです。
 コストパフォーマンスが良いため、市販の作成済みの仕掛けに使用されていることも多いです。

 また、しなやかさを活かして、餌釣りのミチイトや、マグロ等の超大物用のリーダーとして利用されることも多いです。

2.1 餌釣り用のミチイトとしてのナイロンラインの選択方法

 以前は、ナイロンラインは、価格、強度、しなやかさ等のバランスからミチイトとしてよく使われていました。
 近年は、PEラインが安価で使い勝手が良い製品が出てきたことで、ナイロンラインにとって変わってきている印象です。

 ただし、トラブルの少なさや伸びによる魚の食い込みの良さから、現在も餌釣り等で積極的に使用する方も多いです。
 例えば、ウキ釣りのミチイトとしては主に使用され、黄色や白にカラーリングされており、どこに糸があるか分かりやすくなっています。

 なお、個人的には海に限ると、初期性が高いナイロンラインでも海で使用すると傷みが早く、一日の使用で劣化が大きいと感じています。
 そのため、ナイロンラインを使用する場合には、安価なライン(レグロン ワールドプレミアム 300m)を使用し、釣りのたびに10mほど切って使用していました。
 現在は、ウキ釣りでもミチイトはPEラインに移行して、ナイロンラインを選択することが減っています。
 とはいえ、その場合もナイロンラインをリーダーとして10mほど使用し、ナイロンラインが重要なことは変わらないです。
 ナイロンラインを使用する理由は、伸びやすい特性を活かしたクッション材として活躍します。
 結果的に、ウキフカセの場合、ミチイトをPE、リーダーをナイロン、ハリスをフロロと3種類を使用しています。

2.2 ルアー釣りのミチイトとしてのナイロンラインの選択方法

 近頃は低伸度や摩耗に強いナイロンラインも出ており選択肢が多くなっており、実際に使ってみても高性能です。

 私の使用方法としては、管理釣り場の場合は、ナイロンラインを使用することがあります。
 細いナイロンラインの場合、質が悪いと一日の使用すら不安なものもあるため、商品選びは大切と感じており、バリバスという会社の製品を使うことが多いです。

 多くの機能を持つナイロンラインが出てきていますが、恐縮ながら、高機能なものは高価な製品が多い印象のため、個人的にあまり試せていないです。
 興味のある方は、使用してみることをお勧めします。

3 まとめ

 本記事ではフロロライン及びナイロンラインの使い分けを記載してきました。

 その他のラインや比較については、本記事トップに記載のリンク先で個別に説明しているため、併せてご覧ください。

参考

 本ブログでは、釣りを趣味として深めていきたい方や経験者向けに、釣り方毎の詳細や、釣具紹介等を掲載していく予定ですので、ご覧ください。
 →本サイト全体の目次

 また、釣りを始めたい方向け情報をまとめたカテゴリーページはこちらです。
 →1_釣りを始めてみたい方、本格的にしたい方向け

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