釣りでは、餌を針につけて食わせることで釣り上げますが、実際はなかなか食べてくれないです。
どうやって食わせるか、食った時に素早く掛けることが重要視されます。
アタリを出しやすくする等の技術もありますが、魚の習性を知って対応を考えると更に引き出しが増えます。
なにより、自分で応用を考えて対策すると、釣りが深く楽しめます。
この記事では、アワセたり食わせるための「魚の食べ方の習性」と既存の仕掛けの関係について解説していきます。
なお、以下の内容は魚の習性側から見た考慮事項になります。
釣り人の技術(アタリを出す操作)に関しては、下記のページで解説しているため、合わせてご覧ください。
→「釣り方」の「アワセ」の重要性。同じに見えても差がでる話
1 自然下での、餌の口に入れ方は?
鯉の餌やりや、水族館等の水槽の餌やりを見たことある方はイメージがあると思いますが、魚の多くは餌を丸呑みします。
それもあり、一度咥えたら飲み込むだけという印象の方も多いと思います。
しかし、実際は、殆どの魚が、吐き出す能力を持っています。
特に、自然下の動物にとって、「何が食べられるのか」は、トライアンドエラーの要素もあります。
警戒すぎると十分な食料が確保できず、不注意すぎても誤飲で死亡するリスクがあります。
そのため、「試しに口に入れてみる。ダメなら出す」という能力は必須です。
吸い込んで出すというタイプの魚もいますし、噛み付いて話すというタイプも魚もいます。
どちらであっても、口先だけで加えてすぐ吐き出したり、口から取れない場合は首を振って振り落としたりと、口に出す方法を様々持っています。
テレビのドキュメント番組で迫力のある捕食シーンなどがあるように、完全に餌と判別して食べる場合もあります。
しかし、実際は、なんでも豪快に口に入れるわけではないです。
魚の習性(本能)とその経験から、「大きさ、匂い、形、動き方(流れ方)、存在する状況」等で判別している様です。
そして、口に入れる場合であっても、餌であることの確信の度合いにより、口への入れ方や噛みつき方は大きく異なってきます。
2 既存の仕掛けで考慮されていること
釣りでは仕掛けや餌が魚に応じて様々ですが、上記の習性が考慮された結果、魚種に合わせたセオリーが作られ、その形となっています。
例えば、アジ(船ビシアジ)では、虫エサだけでなく、本来自然界にはない、赤く染めてサイコロ状にしたイカを使います。
どちらでも釣れますが、釣れやすい餌は日や時間によって変わります。
光や、プランクトン、海の状況が変わることで、どちらが餌と認識されるか変わる様です。
大切な要素として、船アジビシでは、「コマセ餌」(すり身)を撒きます。
それにより、多くの魚が集まり競争状態になり、コマセを食べても針に掛からないことで「安全な餌だ」と思われ警戒心が下げられます。
この様に、組み合わせることでアジを釣りやすくしています。
なお、「コマセ餌」を撒かずにルアーで釣る方法もあります。
この場合は食った瞬間に吐き出すことが多いため瞬間に合わせが必要となります。
そのため、竿は軽く、硬くすることで機敏にかけられる様になっています。
この様に、トータルで魚の食い方を考慮して、竿、仕掛け、餌などの仕組みが成り立っています。
3 まとめ
この記事では、アワセたり食わせるための「魚の食べ方の習性」と既存の仕掛けの関係について解説していきます。
これらを考慮すると、魚をかけるためには、食った瞬間かけるといったアプローチ方法だけでなく、以下にしっかり食わせるかというアプローチを考慮する必要があります。
実は、アタって掛からないと合わせ方やタイミングが気になると思いますが、実はしっかり食わせる方法を考えた方がよいことも多いです。
食わせのテクニックに関しては、釣り方によって異なります。
次のページでは、アジ釣りの場合で記載しているため、気になる方は合わせてご覧ください。
→「釣り方」とは、何のためにある?船アジ釣りを例に解説
※ 参考
本ブログでは、釣りを趣味として深めていきたい方や経験者向けに、釣り方毎の詳細や、釣具紹介等を掲載していく予定ですので、ご覧ください。
→本サイト全体の目次
また、釣りを始めて本格的にしたい方向け情報をまとめたカテゴリーページはこちらです。
→1_釣りを始めたい方、本格的にしたい方向け