魚のウロコ取り方:「簡単・安全にとるコツ2つ」と「道具5選」

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のびるら
のびるら

「釣った魚などをもらったから美味しく食べたいけど、ウロコをどうやって取れば良いか分からない。あと、どんな道具があるか、代用になるもの含めて知りたい。」

と考えることはありませんか?

この記事を読むと、以下のことが分かります。

  • 魚のウロコの取り方:簡単・安全に取るコツ2つ
  • ウロコを取るための道具5選

今目の前に魚があってもなくても。もし、あなたに少しでもウロコ取りにチャレンジする気持ちがあれば、この記事が役に立つと思います。
そして、ウロコが取れるようになれば、後は「魚が捌けるヒト」になるのも早いでしょう。なぜなら、ウロコを取る作業は魚の扱いに慣れる基礎となります。魚を安定して持てれば、あなたの思ったとおり切ることができるでしょう。

なお、この記事は次の経験をもとに記載しています。

  • 30年の釣り経験があり、今でも年間100~200匹は捌いています。
  • 中学生までには自分で捌き、釣った魚だけで100種類ほど食べました。
  • 魚専用の包丁4本を自分で研ぐなど、道具にもこだわってます。
  • 妻は調理師として働いていた経験があり、2人で工夫しながら料理をしています。

魚のウロコの取り方(簡単・安全にとるコツ)

次の二つがコツとなります。

  • 掴み方:魚をしっかり固定する方法
  • ヒレの扱い:最初に切り落とす

掴み方:魚をしっかり固定する方法

「魚はツルツルと滑って掴みにくい」という印象はないでしょうか?
魚はヌメりがあるため滑る掴み方をしていると、扱いが難しくなります。
逆に言えば、しっかり掴めればトリ肉程度のカンタンさで扱いやすくなるのではないでしょうか。

では、どのようにすれば、しっかり掴めるでしょうか?
コツは、左手だけ軍手をつけて、下図のように頭を掴んで抑え込むことです。

もしあなたが、「頭だけ掴んでも、魚は曲がって滑りやすい。」というイメージを持っていたら、それがじょうずに掴めない原因と思われます。

「魚の滑り方」を知ると、その解決になります。

魚は骨格的に「曲がるのは左右だけ」です。そして、まな板の上におけば左右にも動かず、「ピンッ」と直線的になります。

「それでも作業すると動く」と感じるのは、魚が曲がっているからではなく「頭のホールドが弱くて、体全体が傾くから」(上図の右下を参照)です。

軍手があればそのサポートをしてくれるの、ホールドが簡単になります。
これさえ注意すれば、ウロコにしっかり力を伝えることができ、カンタンに剥がれます。

なお、軍手は、ホームセンターなどにある「滑り止め無し」のもので、十分な効果があります。

「軍手をすると、他の作業が行いにくくなるのでは?」と感じる場合は、先にすべての魚のウロコをとれば、軍手を外して作業できます。
ウロコをとった後は、ヌメりもかなり落ちるので少し掴みやすいです。もし、それでも掴みにくければ、軍手をざっと洗って絞れば、再活用できます。

ちなみに、処理にある程度慣れていても、魚の数が多いなら、軍手をつけると作業が早くなります。素早くしっかり掴めるので、効率化にも繋がります。

短い時間で処理できれば、魚の鮮度を保ったまま美味しく食べられます。

繰り返しとなりますが、魚を調理では「滑らず、しっかり掴む」ことがコツとなります。

ヒレの扱い:最初に切り落とす

ヒレを切ることのメリットはとても大きく、最初の一手間にはなりますが、トータルでは「早く」かつ「簡単」になります。
具体的には、次のメリットがあります。

【ヒレを最初に切り落とす3大メリット】

  1. 怪我防止できて、スピードもアップ
  2. ヒレ周りのウロコがキレイ・カンタンに取れて、味わいアップ
  3. ヌメりが減って、汚れ防止や鮮度アップ

切り落とすときにポイントは、下図のとおりできるだけ根本から切り落とすことです。
あなたはキッチンハサミを使うことで、とても簡単に切ることができます。

メリット1:怪我防止できて、スピードもアップ

多くの魚はヒレや頭にトゲがあり、アジ、タイ、カサゴ、メバルなどはよく食べられる魚にもあります。

トゲの先端は尾(後ろ)方向です。そして、ウロコを取るときは、手を頭(前)方向に動かすので、とても刺さりやすいです。毒の有無は関係なく、鋭いのでかなり痛いです。

トゲを残したまま作業すると怪我するだけではなく、あなたは慎重にせざるおえないのでスピードも下がります。

なお、軍手程度では防げません。
ハサミで切り落とすだけで怪我を避けられ、かつ作業がカンタンになります。

メリット2:ヒレ周りのウロコがキレイ・カンタンに取れて、味わいアップ

ヒレ周りのウロコは残りやすく、小さい範囲にも関わらず「料理のおいしさ」にも影響しやすいです。

ヒレ付きで作業すると、ウロコを取るときに道具の先端が引っかかりやすく、スムーズに動かせません。そして、取り残しが増えます。

ヒレ周辺のウロコは、特に料理に付きやすいです。
なぜなら、三枚おろしで切る場所となるからです(下図参照)。
そして、取れたウロコは身について、刺身などの料理とともに口に入ります。ウロコは細かなビニール袋のような食感なので、小さくても不快感が強いです。

【解説図】ウロコの取り忘れの影響

これは、煮付けのときも同様で、盛り付けなどで箸で触ったときに落ちて、口に入って不快感になります。

ヒレを最初に切って作業をカンタンにすることで、これが防げます。
加えて、あなたが、下図の「取り忘れやすい箇所」を意識すれば、更に効率的に取れます。

【解説図】取り忘れやすいウロコの箇所

特に、上図の「ヒレの前後(上図:赤色)」は見落としやすいので、最終チェックで改めて確認すると美味しく食べられます。

また、ヒレ付きでウロコを取ると、ヒレ周りを取っているときにヒレを「パンッ」と弾きやすいです。そうすると、その反動でまわりに鱗や水が跳ねて汚れやすいです。又は、慎重にすると作業スピードが下がります。
これも、ヒレを切り落とせば跳ね飛び防止の効果があり、作業スピードも上げられます。

メリット3:ヌメりが減って、汚れ防止や鮮度アップ

ヒレは扇子のように折り畳み構造にっているので、その間にヌメりが溜まっています。
それが水気を吸って、周囲を汚したり身を痛める原因になりやすいです。

調理中にヌメりがあると、移動時に滴り落ちて周囲が汚れる原因になります。
これは、冷蔵庫に入れたときも同様です。
ヒレだけお皿からはみ出して、冷蔵庫の壁面に当たりやすいです。当たらない場合でも、ヒレを伝って、冷蔵庫のなかで垂れることもあります。

また、水気が残っていることは、身に水が染み込んで臭みや痛みの原因になります。
魚の処理後に水気を拭きとれば、痛みにくくできますが、ヒレには水が溜まりやすく拭き取りの負担が大きいです。

このように、ヒレは様々な場面で汚れの原因となりますが、最初に切り落とすだけで予防ができます。

ウロコを取るための道具5選

ウロコとの取り方のイメージはついたけれど、どのような道具があるのでしょうか?また、使う上での違いはなんでしょうか?

ここでは、道具を5選紹介をすると主に、その使い勝手の違いをお伝えします。

  • ウロコ取り(調理器具)
  • 包丁
  • スプーン
  • ペットボトルの蓋
  • 大根の輪切り

どれも一度は聞いたことがあるかも知れません。

私の体験を通した、メリットとデメリットを記載していきます。あなたとにって参考になりそうなものから試していけば、便利な方法が見つかりやすいと思います。

ウロコ取り(調理器具)

市場などのプロも使用しており、効率性や安全性のメリットが高い専門器具です。

基本的には使い方はカンタンなので、初めてでも感覚的に使えるのではないでしょうか。

メリット

  • 魚の種類や大きさに関わらず、ほとんどの魚で使用できます。
  • 身が切れないため力を入れやすく、硬いウロコでも取りやすいです。
  • (包丁と比較すると)怪我を気にせず、素早い作業ができます。

デメリット

  • ウロコ用に購入するため、購入コストが掛かります。
  • 種類が多く「形状の違い」で特性が異なるため、後悔しない商品選びが必要です。
    あなたが購入するにあたって参考情報を、次の「ウロコ取りの形の違い」でお伝えしていきます。

ウロコ取りの「形の違い」

「飛び散りやすさ」「洗いやすさ(衛生的)」「収納しやすさ」「ウロコの取れやすさ」は、形によって変わりってきます。

例えば、「飛び散りやすさ」は後悔しないために重要で、大きく分けると下図のような「歯ブラシ型」と「板型」で2つがあります。

【解説図】ウロコ取りの形状紹介

あなたが満足したものを選ぶために、他にも「金属製」「シンプルさ」「ヒレ周辺の取りやすさ」などの配慮ポイントがあります。

もし、あなたが検討されにあたっては、次のページを見ると詳細の知識がついて参考になるのではないでしょうか。
 →【魚のウロコ取りの選び方】失敗しないポイントと、おすすめ3選

包丁

ほとんどの家庭にありますが、メリット・デメリットのどちらも強いです。

あなたが「不慣れ」「魚の数が多い」という状況なら安全性や効率性に低いので、他を検討した方が使いやすいかもしれません。

メリット

  • 捌きとウロコ取りが兼用できるため、洗い物が減ります。
  • 刃先を使えば、ヒレの根本などの細かな部分のウロコもとれます。
  • 刃でガリガリ削るように擦ることで、ヌメりがよく落ちます。

デメリット

  • 力加減や角度を誤ると、皮が切れて身が傷みます。そして、切れた周辺はウロコがとても取りにくく、作業効率が落ちます。
  • ウロコが飛び散りやすいです。特に、刃が薄いと弾力性があり、ウロコを広範囲に飛び跳ねさせます。
  • 刃で怪我のリスクがあります。怪我しないように慎重になことで、スピードも下がります。

スプーン

魚によっては取れませんが、有効な場合もあります。

取れにくい理由は、スプーンは口当たり良くするために角が丸いからです。
その丸みが、下図の差を生み、ウロコと取れ方に影響します。

【図】「ウロコ取り」と「スプーン」の差

メリット

  • 家に元々あるものを使うだけで、気軽に試せます。
  • 取れたウロコが飛び散りにくいです。

デメリット

  • ウロコが細かくて強いと剥がせないです。
  • 取っ手が細く力が入りにくいです。
  • ヌメりを取る効果が弱いです。(角が丸くてヌメりが掻き出せない)

魚や大きさによる効果の違い

ウロコが小さい場合、取りにくいです。
そして、ウロコの大きさは、魚種だけでなく、そのサイズで変わります。また、同じ魚でも部位でウロコの大きさが変わります。

例えば、ブリやヒラメはウロコが小さいです。また、魚種に関わらずサイズが小さければ、基本的にはウロコも小さいです。

また、大きめの鯛(タイ)はウロコも大きいですが、ヒレ周辺は小さなウロコがたくさん付いています。そのため、側面だけしか取れない場合があります。
ヒレ周辺のウロコが残っていると、食べたときの不快感の原因になりやすいです。(上の「ヒレの扱い:最初に切り落とす」の理由と同じです。)

ペットボトルのフタ

外したフタをフチで、擦るようにして取ります。

イワシや小ぶりのニジマスなど取りやすい魚もいます。

効率性が低いため、取れる場合でも数が多いと大変だと思います。

メリット

  • 手軽に利用ができます。
  • ウロコが飛び散りにちくいです。

デメリット

  • 取れない魚や部位も多いです。
  • 取れるたとしても、取れる範囲が小さいので効率が悪いです。
  • 力が入りにくいので、ウロコが強い魚には向きません。
  • ヌメりを掻き出す力が弱く、ヌメり落としの作業が別に必要になります。

大根の輪切り

輪切りにした大根で擦ると、ウロコが大根に刺さり取れるという仕組みです。

結論としては、ほとんどの魚で取れないため実用性は低いです。

メリット

  • ウロコが飛ばないです。
  • 家に大根があれば試せます。
  • 子どもにやってもらうと喜びます。

デメリット

  • ウロコの密度やヌメり等で取れない魚が多いです。
  • 一部のウロコは取れますが、ヒレ周辺は取れにくいです。
  • 大根が痛むと取れなくなるため、大根を消耗しがちです。

まとめ

本記事では、魚のウロコの取り方に関して、次のことを解説してきました。

  • ウロコを簡単・安全に取るコツ2つとして、「固定できる掴み方」と「ヒレを切り落す」こと。
  • ウロコを取るための道具5選として、「ウロコ取り」「包丁」「スプーン」「ペットボトルのフタ」「大根の輪切り」
のびるら
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いかがでしたでしょうか?

この記事でウロコ取りのポイントは抑えれば、初めての作業をカンタンにするだけでなく、改善していくこともできると思います。

なお、「ウロコは上手く取れるようになったけど、台所の汚れで悩む」という場合は、次のページも参考にしてみてください。

飛び散らないウロコ取りの方法4選(台所をキレイに使う方法も解説)

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